東北電力のグループ会社の顧客情報を悪用し、女性に性的関係を迫るはがきを送った疑いで逮捕された男が、きょう(11日)送検された。男は、顧客情報を管理する部門の責任者だったことがわかった。

脅迫の疑いできょう送検されたのは、天童市鎌田の会社員・斎藤良弘容疑者(54)。

警察によると、斎藤容疑者は8月中旬ごろ、県内の20代の女性に性的関係を迫る内容を書いたはがきを郵送して脅した疑いがもたれている。
斎藤容疑者と被害者の女性に面識はなく、斎藤容疑者は勤務先の東北電力ネットワークの顧客情報を使って、女性にはがきを送っていたという。

警察には、2018年ごろから同じような被害相談が別の女性10人以上から寄せられている。
社員の逮捕を受け、昨夜、会社側が会見を開いた。

「大変申し訳ございませんでした」

会社によると、斎藤容疑者は勤続35年以上で、顧客情報の管理業務を担当する管理職だった。
山形など東北地方と新潟の全ての顧客情報を見ることができる立場だったという。
勤務態度に問題はなく、逮捕前日のおとといまでは通常通り出社していた。

これまで会社には、今回の事件に関わるような内容の苦情はなかったという。
顧客情報が悪用されたことに対する再発防止策については…。

(東北電力ネットワーク山形支社・飯泉浩支社長)
「閲覧した情報を目的外に利用しているかどうか判別するのは難しいのが実態。今回、警察が捜査を進めているが、その内容を踏まえてより有効な対策ができないか今後検討していきたい」

今回の事件は、はがきが投函された場所の捜査を警察が行ったことで逮捕に至ったという。調べに対し斎藤容疑者は容疑を認めていて、警察は今後、動機などを調べるとともに余罪についての裏付けも進める方針。

鄭重声明:本文の著作権は原作者に帰属します。記事の転載は情報の伝達のみを目的としており、投資の助言を構成するものではありません。もし侵害行為があれば、すぐにご連絡ください。修正または削除いたします。ありがとうございます。