福岡市動物園で9月10日に死んだ12歳のメスのゾウについて、死因を調べるため解剖が行われましたが、市は12日、死因の特定には至っていないと発表しました。
市によりますと、ミャンマーから派遣されている獣医師立ち会いのもと10日から解剖が行われ、心臓の内膜面や胃・大腸などの消化管の粘膜に点状の出血があるなど、各種の臓器でゾウヘルペスウイルスを発症したときに顕著にみられる出血傾向が確認されましたが、死因の特定には至らなかったということです。
解剖にあわせて臓器やリンパ節など検査用のサンプルを採取していて、今後、組織を顕微鏡で確認する病理学的な検査を山口大学に、ゾウヘルペスウイルスの確認を北海道大学にそれぞれ依頼し、詳しく調べることにしています。
死んだメスのゾウは7月にミャンマーから福岡市動物園が受け入れた4頭のうちの1頭で、9月6日に実施したPCR検査でゾウヘルペスウイルスの陽性反応が出ていました。
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