横浜・八景島シーパラダイスで生後1カ月の赤ちゃんイルカが、泳ぎながら母親のおっぱいを飲む姿がカメラに捉えられた。飼育員によれば、イルカは子どもの時だけ舌が特別な形状をしており、水中で動きながらでもミルクを飲むことができるという。
珍しい!おっぱい飲む赤ちゃんイルカの姿
横浜市の「八景島シーパラダイス」で8月30日、母親に寄り添いながらゆったりと泳ぐ生後1カ月の赤ちゃんイルカの姿があった。
この記事の画像(11枚)よく見ると、赤ちゃんは母親のお腹のあたりに口をつけるようにして泳いでいる。イルカの生態で見られることがとても珍しい、赤ちゃんイルカへの授乳を行っていたのだ。
飼育員は、「イルカのおっぱいはお腹の下の方の『乳溝』と呼ばれる場所にありまして、そこを子どもイルカが突っつくことによって、刺激されてミルクが出てきます」と、イルカの授乳の仕組みを解説している。
泳ぎながらミルク飲めるのは“舌”がカギ
撮影されたのは、8月7日に生まれたバンドウイルカの赤ちゃんで、別の親子とも一緒にスイスイと泳いでいた。
イルカはなぜ水中にも関わらず、母親のミルクを飲むことができるのだろうか。飼育員によると、赤ちゃんは母親の体に沿うように、舌を丸めておっぱいに密着させているという。
また、器用に舌を密着できる理由について、「子イルカの舌には葉状突起というギザギザのひだがありまして、その舌を丸めて密着させることで、海水が入ることなくミルクだけしっかりと飲むことができます」と話し、舌の構造によって泳ぎながらでもミルクを飲むことができたという。
この「ひだ」があるのは授乳期間だけで、1年から2年ほどでなくなるという。
短時間でもゴクゴク!しっかり飲んでる赤ちゃん
人間と同じ哺乳類のイルカは水面に出て呼吸をする必要があるため、1回の授乳時間は3秒から10秒ほどになっている。
そのため、1日で約30回の授乳が行われるが、時間に換算すると合計5分程度だ。短時間でも、イルカはしっかりとミルクを飲めているようだ。
(「イット!」 9月12日放送より)
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