秋田市の動物園で日々ゆったりと健康に過ごしている動物がいる。長寿の秘訣はわたしたちにも通ずるものがあるかもしれない。

佐藤愛純アナウンサー:
「秋田市の大森山動物園。敬老の日ということで、ご長寿アニマルのもとを訪れる。長寿のひけつを聞く」

大森山動物園ではキリンやカピバラなど90種類536点の生き物を飼育・展示している。中でも最年長なのが・・。

チンパンジー飼育担当・牛越利之さん:
「こちらには大森山きってのご長寿・チンパンジーのジェーンさんがいます。(いくつ?)ことしの6月30日で57歳になりまして、人の年で言うと85~86歳のおばあちゃんチンパンジーになります」

1993年に東京都の多摩動物公園からきた「ジェーン」は、国内にいる287頭のチンパンジーの中で4番目に高齢。飼育担当の牛越さんに長寿のひけつを聞いた。

チンパンジー飼育担当・牛越利之さん:
「ゆったりのんびりした性格で日々過ごしていることが長寿のひけつであるのと、好き嫌いがほとんどないので、なんでもいっぱい食べる子なので、そういったことが長寿につながっているのではないかと思う」

牛越さんをはじめ、飼育員の管理もジェーンの健康を守る秘訣だ。

手先が器用というジェーンは木の枝を使って岩の中のハチミツを食べていた。

チンパンジー飼育担当・牛越利之さん:
「枝の端を噛んでスポンジのようにして中身をたくさんとるように考えながら食べる様子が見れる」

夫婦として30年ほど寄り添ってきたオスのボンタもジェーンの長寿に良い影響を与えている。

チンパンジー飼育担当・牛越利之さん:
「たまにボンタが機嫌を損ねているときがあって、ジェーンひとりで外に出たり室内で移動したりすることもあるんですけど、そういうときにボンタをさみしそうに高い声で呼ぶことがあるので、ボンタがいないと不安になるということはあるので」

つかず離れずな関係に見えたが、ボンタのことが大好きなジェーン。これからも2頭で寄り添い支え合う。

チンパンジー飼育担当・牛越利之さん:
「客を見るまなざしだったり目線が合う喜びだったりを動物園では感じることができるので。いずれ1位になれるようにわたしたち飼育員も含めて精いっぱいケアしていきたいなと思うので、ジェーンが何も心配することなく毎日健やかに生活してほしい」

大森山動物園は敬老の日に限らず、秋田市に住む70歳以上の人は入園料がかからない。動物たちから元気をもらいに訪れてみてはいかがだろうか。

(取材後記)
ジェーンの10年前の好みはメガネをかけた男性。ジェーンと見つめ合いたい場合めがねをかけて行ってみてほしい。

鄭重声明:本文の著作権は原作者に帰属します。記事の転載は情報の伝達のみを目的としており、投資の助言を構成するものではありません。もし侵害行為があれば、すぐにご連絡ください。修正または削除いたします。ありがとうございます。