戦国から江戸にかけての武家の権力と、「鷹」や「馬」との関わりを示す文書・絵画を集めた展示会が、米沢市の上杉博物館で開かれている。

かつて武家が愛好した「鷹狩」に使う「鷹」や、合戦や移動の際に重要な役割を果たした「馬」は献上品としても扱われ、当時の幕府と大名などの関係を表す象徴的な存在だ。
上杉博物館で開かれている展示会では、上杉家の鷹・馬にまつわる文書や当時描かれた絵画などが並んでいる。

このうち、室町幕府の13代将軍・足利義輝(よしてる)が上杉謙信に宛てた書状には、謙信が義輝に鷹を贈ったことへの礼が記されていて、将軍家との“外交”に鷹が用いられていたことがうかがえる。

また、伊達政宗が鷹狩で使っていたとされる手袋や、上杉家の家臣が馬に乗る際に使った鞍(くら)など、当時を思わせる道具の数々も並んでいる。

上杉博物館で開かれている特別展「上杉氏と鷹と馬」は、「前期」が10月6日まで。
10月12日から始まる「後期」では、鷹や馬の姿も数多く描かれている国宝「洛中洛外図屏風」の原本も展示される。

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