定期的にやった方がいいけどなかなか気が進まない…そんな掃除ってありますよね。そんな中、動かない、ほったらかしなど、手間がほとんどかからない掃除が話題になってるんです。今回はほぼ動かないラクカジ掃除術を紹介します。

 今回協力してくださったのは札幌市に住む植田恵美子さんです。

 中学校、小学校、保育園に通う3人のお子さんを持つお母さん。「下が4歳なので、常に床にいろんな物が落ちていて、それを片付けるだけでも手一杯。細かいところまでは手が回らない」と話します。

 掃除術を教えてくれたのは、札幌市で年間約4000件の家事代行を請け負う「キミタス」のKYOKOさんです。

 「自分の時間を使っていただきたいので、お掃除は簡単に済ませましょう」とKYOKOさん。

 まずはキッチンから。

 気になるのは、ガスコンロのまわり。

 特に面倒だと感じているのが魚焼きグリルです。恵美子さんのお宅でも、コゲや汚れが…。

 今回は、酸素系漂白剤を使います。

 弱アルカリ性の洗剤で、主成分が過炭酸ナトリウム。ひどい油汚れも酸素の力で落としてくれるんですって。

 まず厚手のビニール袋に、五徳や魚焼きグリルなどキレイにしたいと思うものをどんどん入れます。

 そして、50~60℃のお湯を入れ、酸素系漂白剤を溶かし、1時間放っておきます。酸素系漂白剤はお湯2リットルに大さじ1杯が目安。50~60℃くらいの温度にすると洗浄力もアップするということですよ。

 酸素が発生するので密閉しない程度に、袋は軽く縛ってくださいね。

 袋に入れることで、つけ置きしたものを端に寄せて別の作業ができるのもいいですね。

 ほぼ動かずに1時間。

 流すときは袋の角を切って排水溝に流せば、周りに汚れが付かずに済みます。

 汚れが残っている部分は指でなぞるだけで汚れがスルッと落ちていきます。

 汚れていた魚焼きグリルも、ご覧の通りピカピカに!

 五徳のコゲもキレイに落ちました!

 実はこの方法、靴にも使えるのだそう。

 靴を水につけると浮いてきたりしますが、袋を使うと、しっかりつけ置きすることができるんです。使用上の注意をよく確認して、試してくださいね。

 続いては浴室。浴槽を使って、お風呂場にある小物を洗います。

 浴室で使うのは重曹。さまざまな素材に使える洗剤で、値段も安くてタップリ使えるのもうれしいポイント。

 100リットルに対して1カップの重曹を浴槽に入れていきます。

 温度はやはり50~60℃。温度が肝心です。お風呂の残り湯を使う場合は、熱いお湯を後から足してくださいね。

 お風呂の小物やふたも入れました。

 そして一緒につけ置くのにおすすめなのが、扇風機の部品。

 意外にほこりや油汚れがついてしまっていますよね。スポンジで洗うのも大変なので、一緒に入れちゃいます。

 そして、何もせずに放置すること1時間。

 ほこりがついていた扇風機のはねもピカピカ。

 ちょっと裏が黒ずんでいた桶もキレイになっていました。

 あとは栓を抜いてシャワーですすぐだけ。浴槽もキレイになるんです。

 最後はトイレ。毎日できるだけ掃除するようにしていても、ふちの部分や届かないところは諦めて放置しちゃいますよね。

 今回使うのは、キッチン用のスプレータイプの塩素系漂白剤。

 まず、トイレットペーパーを溝に詰めていきます。

 軽く詰めるのがポイント。

 全体に軽くトイレットペーパーを詰めたら、泡状の塩素系漂白剤を吹きかけて、染み込ませるんです。

 トイレットペーパーでパックをするような感じで、5分ほどつけ置きます。

 このとき、トイレットペーパーの量が多いと詰まる可能性があるので気をつけてくださいね。

 5分置いたら流すだけで掃除完了!

 嫌な臭いもなくなってスッキリしました。黄ばみ、黒ずみの除去、除菌、消臭4つの効果があるんですって。

 ほぼ動かない掃除、ぜひお試しください。

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