秋田市の大学で19日、大地震を想定した救護訓練が行われ、看護と介護を学ぶ学生がいざという時の対応を確認した。

秋田市の日本赤十字秋田看護大学・短期大学で行われた訓練には、看護や介護を学ぶ学生約340人が参加した。

訓練は、秋田沖でマグニチュード8.7の地震が起きたという想定で行われた。

大規模な自然災害が起きると、多くのけが人が出る可能性がある。その際に重要なのは、応急処置の優先順位を決める「トリアージ」だ。緊急の処置が必要な人は「赤」、緊急ではないものの処置が必要な人は「黄」、自力歩行が可能な人は「緑」など、判定内容を示す札などでどういう対応が必要か一目で分かるようにする。

また、耳が不自由な人とは手話などを交えて状況を把握する。

トリアージのあとは、けが人を「救護エリア」に運び、応急処置をしていた。

参加した学生は「臨機応変に対応することを心がけて、救護活動を練習とは考えずに活動してる。日差しも強いので熱中症に注意して、けがも詳細に救護班に伝えられるようにした」と話した。

別の学生は「あおむけになれるかなど、自分でどう動けるかを聞いてから担架に乗せた。自分もいつか救急で立ち会うかもしれないので、経験を生かさないとどのように対応するか迅速に判断できないので、今回の訓練では素早い対応方法を身に付けられたと思う」と話していた。

大学では、今後も訓練などを通じて、いざという時の対応を学生に伝えることにしている。

鄭重声明:本文の著作権は原作者に帰属します。記事の転載は情報の伝達のみを目的としており、投資の助言を構成するものではありません。もし侵害行為があれば、すぐにご連絡ください。修正または削除いたします。ありがとうございます。