小林製薬の「紅麹サプリ」を摂取した人に相次いでいる健康被害について、大阪市の横山市長は、「来月上旬には食中毒として断定したい」と話しました。

小林製薬の紅麹サプリを巡っては、摂取した人から腎疾患などの健康被害の訴えが相次ぎ、死亡した120人について摂取との因果関係が調査されています。
(今月16日時点)

■厚労省など「プベルル酸」が腎障害を引き起こしたと強く推定されると発表

厚生労働省などは、原料を製造していた大阪工場の培養室などから検出された、青カビ由来の「プベルル酸」について動物実験を実施。

今月18日、「プベルル酸」には腎毒性があり、腎障害を引き起こしたと強く推定されると発表しました。

■横山市長 紅麹サプリによる「食中毒として断定を行いたい」

この結果を受けて大阪市は、プベルル酸の毒性と健康被害の症状の特徴が一致するかなどを確認したうえで、健康被害の原因食品を決定する方針で、大阪市の横山市長は20日、「来月上旬をめどに対策本部会議を開き、(紅麹サプリによる)食中毒として断定を行いたい」と話しました。

また大阪市は汚染経路などを調べるために先月、大阪工場への立ち入り調査を行っていて、横山市長は「製造工程でどこにトラブルがあったのか、公表できるものはしたい」と話しました。

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