岸田総理大臣が日米豪印4カ国の「クアッド」首脳会合で、中国について時間を割き「力や威圧による一方的な現状変更の試みが強化されている」などと強い危機感を訴えることが分かりました。

 アメリカを訪問中の岸田総理は21日、クアッド首脳会合に出席します。

 政府関係者によりますと、会合では岸田総理から8月に初めて中国軍機が日本の領空を侵犯したことや、今月18日には中国海軍の空母が初めて日本の接続水域を航行したことを説明します。

 そのうえで、「日米豪印など同志国のネットワーク強化が、中国との二国間関係を管理することにもつながる」と指摘し、海洋安全保障の強化を訴えます。

 また、4カ国で連携して海底ケーブルを防護する計画を新たに打ち出す方針です。

 中国による過剰生産の問題については、太陽光パネルや電気自動車などは「リスクが顕在化した最たる例だ」と訴えます。

 さらに、中国が半導体の原料となるガリウムなどの日本への輸出を規制し、実際に激減していることを挙げ、4カ国で結束して対応する必要性を強調します。

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