大手不動産会社が新潟県内の「住み続けたい街ランキング」を発表した。2023年は新潟市秋葉区や佐渡市が上位だったが、2024年は2023年ランク外の弥彦村が1位に輝いた。観光地としても有名な弥彦村がなぜ1位になったのか、その理由を取材した。

ランク外から1位へ!住み続けたい街“弥彦村”

大手不動産会社が毎年発表している「県内の住み続けたい街ランキング」。

佐渡島の金山の世界遺産登録でにぎわう佐渡市などを抑え、1位に輝いたのは県内随一のパワースポット・弥彦神社を起点に温泉旅館や飲食店が立ち並ぶ弥彦村だった。

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2023年は回答数が50に満たなかったため、ランキング外となっていた弥彦村。観光地としての人気も高い一方、住み続けたくなる理由とは?

弥彦村

弥彦村役場で尋ねると…

総合政策課の宇野誠課長は「いわゆる越後文化発祥の地。塩・コメづくり、産業の礎が弥彦から県内に広がっていった。新潟県民の心の故郷と言えるのかも」と歴史や伝統が根付いていることが要因ではないかと指摘。

バランスの良い“にぎわい”と“落ち着き”

さらに、高野佑介主任は「活気を四季折々感じることができる。かつ、行事で地域住民の一体感を感じやすい親しみやすい関係づくりができている」と話す。

弥彦村

実は、弥彦村では住民が参加する「村民体育祭」が年に1度開かれるなど地域のつながりが深いという。また、子育て世帯への手厚い支援や移住してきた人への補助金なども大きな魅力となっているようだ。

村民体育祭

弥彦村在住68年の村民からは「人も優しいし空気もいい。わりと和やかで楽しい」との意見が。

また、弥彦村在住8年という女性は「祭りやイベントがあるので、にぎわいがあっていい。若い人も色んな世代の人が来ているのを実感している」と話した。

彌彦神社

都市計画などを専門にする麗澤大学の宗健教授は「彌彦神社など人が集まるにぎわいもあるが、落ち着いて暮らせるというバランスの良さがコメントの共通項」とコメント。

観光客などでにぎわう一方で、住民同士のつながりが地域の魅力を高め、住み続けたい理由につながっているようだ。

住み続けたい街ランキング2024

1位:弥彦村(2023年ランク外)
2位:佐渡市(〃2位)
3位:見附市(〃4位)
4位:燕市(〃10位)
5位:聖籠町(〃3位)
6位:新潟市秋葉区(〃1位)
7位:新潟市江南区(〃5位)
8位:新潟市中央区(〃6位)
9位:新潟市東区(〃11位)
10位:田上町(〃13位)
※いい部屋ネット 街の住み続けたい街ランキング2024<新潟県版>より

(NST新潟総合テレビ)

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