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 9人の乱戦となっている自民党総裁選だが、政治ジャーナリスト・青山和弘氏の取材や最新調査によると、石破茂元幹事長、小泉進次郎元環境大臣、高市早苗経済安保大臣の3人に絞られたという。しかし進次郎氏については、「下馬評が高いと標的になって、逆風にさらされることがある」と青山氏は指摘する。

【映像】進次郎氏の“43歳発言”(実際の映像)

 9月14日の会見では、上川陽子外務大臣から「首脳会談において、どのような発信をするのか」と問われた進次郎氏が、「(カナダの)トルドー首相が就任したのは43歳。私は今43歳」などと返答し、批判を浴びた。

 政策として打ち出した解雇規制緩和策も、批判されると「緩和でも自由化でもない」と方向修正。その一方で、楽天グループの三木谷浩史会長や、サントリーHD社長で経済同友会代表幹事の新浪剛史氏が支持を表明するなどの“援軍”も得た。

 そんな中、支持を集めているのが高市氏だ。青山氏は「三番手につけていた高市氏が、徐々に支持を広げ、党員票で進次郎氏を追い抜いたとみられる」と語る。高市氏は、強い保守路線を前面に出す安倍晋三元総理と政治信条をともにしたことで知られる。今回の総裁選でも「総理になっても靖国(神社)に参拝したい。私の心の問題」と、保守派としてブレない姿勢を示した。

 高市陣営は、いわゆる「裏金議員」13人を抱えているが、高市氏は「選対、チームに任せた。翌日の新聞を読むまで知らなかった」と語っている。

 今回の総裁選は「金をかけない選挙」とされたが、高市氏は政策が書かれたパンフレットを全国30〜35万人の党員へ郵送。およそ1500万円との試算報道も出ている。これについて、茂木敏充幹事長は「ルールが守れない人に、ルールを守る政治はできない」、加藤勝信元官房長官は「決めたルールは守る。これが原則だ」と批判した。

 一方の高市氏は「9月4日(告示日)以降に、私の事務所からの郵便物があったとしたら、誤解を招く行為であった」とコメント。青山氏の取材によると、「パンフレットを受け取った党員が『地元の先生は高市推しだったのか』と勘違いして、票を入れてしまったという証言も出ている」という。

 さらに、パンフレット配布により「高市氏だけが熱心で、他の候補者が怠慢だ」と見える影響も指摘する。「実際に投票を済ませた議員も多く、高市氏の党員票が多いのは、これが理由だと主張する陣営もある」と述べた。

 青山氏は「高市氏が箸にも棒にもかからない候補なら、問題にはならない」と、問題視される理由を分析する。「ここまで党員票を伸ばして、もしかしたらトップ(得票)になるかもしれないので、いきり立っている状況だ」。

(『ABEMA的ニュースショー』より)

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