自民党の総裁選は、選択的夫婦別姓への対応が勝敗を左右する争点の一つになっています。

 (政治部・大石真依子記者報告)
 小泉さんが1年以内に実現させると打ち出したことで議論が活発になっています。

 小泉さんは「誰もが自分らしく生きられる社会」を実現する象徴的な政策として訴えています。

 ただ、世論調査でも、自民党支持層に限ると導入に反対の声が上回っていて、陣営からは「勝つための戦略としては正しくなかった」との指摘も出ています。

 小泉さんも最近は、演説で「選択肢を増やしたいと思うのは『愛国心』からだ」と述べるなど、保守層に向けてアピールしています。

 また、石破さんも賛成の立場ですが、党内で議論を進めて合意形成すべき、とトーンダウンしてきています。

 「伝統的な家族観」を重視する保守系議員への配慮とみられます。

 一方、保守層を支持基盤とする高市さんは導入に慎重です。

 まずは「旧姓の通称使用」をしっかり広げていくと主張しています。

 自民党内でも意見が割れていて、誰が総裁になったとしても政治課題とするには大きなエネルギーを割くことになりそうです。

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