厳しい訓練を乗り越え、現場の第一線に向かう。秋田県警察学校で27日、卒業式が行われ、警察官としての知識や技術を習得した卒業生が新たな一歩を踏み出した。

引き締まった表情で整列したのは、4月に県警察学校に入校し、学びと鍛錬を重ねた20人。式では、柳澤義孝校長が一人一人に卒業証書を手渡し、「初心を忘れず、警察人生を実りあるものにしてほしい」と激励した。

これに対し、菊地陽介巡査が「苦楽を共にした同期生にすら相談できないことも、家族には打ち明けることができた。警察学校の校訓でもある不撓不屈(ふとうふくつ)の精神で、どんな困難にも立ち向かっていく」と涙ながらに決意を述べた。

卒業生は半年間、仲間と共に雨の日も風の日も厳しい訓練を重ねてきた。太田朝陽巡査と伊藤悠雅巡査は、学校生活終盤を迎えた9月6日に次のようなことを話していた。

 太田朝陽巡査:
「最近は慣れてきたのもあるが、教官の指導がさらに厳しくなっている。それも一人前の警察官になるためだと思って日々頑張っている」

 伊藤悠雅巡査:
「大学生活という楽な場所からいきなり厳しいところにきたので、最初は全然慣れなくて、慣れることに精一杯で大変だったが、今は力を身に付けて次なる戦いに備えてと思っている」

卒業を迎えた2人の表情には、力強さが増していた。

 太田朝陽巡査:
「これまで苦しかったことも多かった。6カ月を思い出して感動した。まずは元気よくハツラツと仕事に取り組む警察官になりたい」

 伊藤悠雅巡査:
「卒業したからといって気を抜くのではなく、これから明るさと元気を持って県民のために頑張っていきたい」

卒業生は28日から配属先の警察署で新たな一歩を踏み出す。

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