新潟県佐渡市両津地区で“昔の子育て”を今にどう生かせるのか考える講座が開かれました。

佐渡市両津の山中にある「生椿」という地域で9月29日に開かれた講座。

81歳の高野毅さんは子どものころ、父親にビオトープの作り方を教わり、トキの保護活動を行ってきたことを振り返りました。

【高野毅さん】
「トキがエサを食べて帰る。『また、あしたおいで』と言うと、トキが鳴く。自分たちと一緒に生活しているんだ、みんなで温かく見守ってあげようと」

トキが群れを成して生息していた自然豊かな生椿では、昔は様々な野草を食べ、暮らしていたことも紹介。

【菊池はるみさん】
「“スイバ”と言う。ちょっと食べると、すっぱい」

【参加者】
「おいしいというか、普段あまり食べない味で新鮮」

自然環境や地域の大人と密接に関わり、子どもたちが成長していった昔の子育てを今の時代に生かせることはないか考えてほしいと、新潟大学が企画したこの講座。

【新潟大学佐渡自然共生科学センター里山共生研究部門 斎藤未沙さん】
「私が子どものころは、地域の人に怒られたり、褒められたり、色々な思い出がある中で、子どもたちも同じような思いをして、居場所が地域にあるといいと思い企画した」

最後には食べられる野草で団子作りです。

【高野毅さん】
「子どもたちが一緒になって団子を作ったり、準備をしたり。これが人とのつながりで大事」

新潟大学は、今後もこうした講座を開催する予定です。

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