新観光列車「かんぱち・いちろく」を前に、出発の合図をする駅員ら=別府市駅前町で2024年4月26日午前11時、山口泰輝撮影

 JR九州は26日、大分県などと連携して観光客を呼び込む「福岡・大分デスティネーションキャンペーン(DC)」に合わせて運行する新観光列車「かんぱち・いちろく」の出発式をJR別府駅で開いた。

 列車は3両編成で定員は60人。車体は高級感漂う黒色で、畳の個室や日田杉のカウンターを備えたラウンジもある。名前は、列車が通る久大線の開通に尽力した2人の人物の名にちなんだ。予約は好調で大型連休中はほぼ満席だという。

 午前11時、多くの人が旗を振って見送る中、荒巻良考駅長らの合図に合わせ、黒い車両が汽笛とエンジン音を響かせながら出発。大阪市から訪れたという乗客の男性(48)は「予約した3週間前から楽しみにしていた。車内や停車駅でのおもてなしに注目したい」と笑顔で話した。

 式典には佐藤樹一郎知事やJR九州の古宮洋二社長ら関係者約30人が出席。古宮社長は「福岡・大分だけでなく、九州や日本、海外の方々にご利用いただける親しみある列車にしたい」と話した。【山口泰輝】

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