26日、酒田港が、洋上風力発電の事業化に向けた拠点となる「基地港湾」に指定された。吉村知事は、遊佐沖などでの事業の前進と経済面での効果に期待感を示した。
(東北地方整備局・安部賢副局長)
「酒田港を海洋再生可能エネルギー発電設備等拠点港湾に指定する」
「基地港湾」は、洋上風力発電事業を進める際に必要な風車の部品の輸送や建設の拠点となる港で、国土交通大臣が指定するもの。
26日、吉村知事に指定書が手渡され、「酒田港」が秋田港・新潟港などに次いで全国で6番目の「基地港湾」に指定された。
今後、国の事業として港の岸壁や航路の整備が行われるほか、県もふ頭用地の整備を行い、港湾設備の充実を図る。
吉村知事は26日の定例会見で、洋上風力発電事業の促進や経済効果への期待を述べた。
(吉村知事)
「基地港湾として酒田港が活用され、遊佐沖などの洋上風力発電事業が前進するものと期待している。風車部品の組み立て工事や、海洋基礎工事における地元企業の受注機会の拡大・風車の維持管理などの新たな産業の拠点化などが考えられる」
県内での洋上風力発電事業をめぐっては、遊佐沖が事業化に向けた最終段階の「促進区域」となり、今年1月から事業者の公募が始まっている。
今後、酒田港では、4年後の2028年4月から「基地港湾」として稼働できるよう整備が進められる。
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