被爆者の体験を聞き取り、語り継ぐ長崎市の「交流証言者」を目指す人たちが、被爆者と交流しました。

被爆者 丸田和男さん(92)
「原爆のことも段々過去のことになってくる」「お互いに協力してこの隘路を乗り越えていきたい」

長崎市で開かれた、体験を託したい被爆者と受け継ぎたい人の交流会には、10代から70代の15人が集まりました。

被爆者の高齢化で体験の継承が課題となる中、長崎市は2014年に被爆者の子や孫などを対象に、「家族証言者」の養成を始めました。

2016年からは対象を広げ、血縁関係を問わない「交流証言者」も募っています。

東京や大阪など県外からの参加者もいて、被爆者の話に耳を傾けました。

参加者(大阪から)
「『戦争は絶対にしてはいけない』とのメッセージが一番伝わってきたので、それを一番に伝えて原爆のきのこ雲の下でこういうことがあった、とたくさんの方に伝えていければ」

長崎平和推進協会によりますと家族・交流証言者として登録されているのは54人です。

参加者はこれから1年ほどかけて、体験の聞き取りを進めたり、核兵器を取り巻く国際情勢などを学びます。

鄭重声明:本文の著作権は原作者に帰属します。記事の転載は情報の伝達のみを目的としており、投資の助言を構成するものではありません。もし侵害行為があれば、すぐにご連絡ください。修正または削除いたします。ありがとうございます。