「種下ろし」は奄美大島北部で毎年この時期に集落ごとに行われ、住民が歌ったり踊ったりしながら家々を回って来年の豊作や地域の繁栄を祈ります。
このうち奄美市笠利町赤木名地区では、おそろいのはっぴやTシャツを着た住民たちが太鼓を打ち鳴らしながら練り歩き、新築の家や飲食店など4か所でにぎやかな「六調」の踊りや、輪になって踊る「八月踊り」を踊って厄を払い、その家の繁栄を願っていました。
観光客など見物に訪れた人たちも誘い入れていくため、踊りの輪はしだいに大きくなり、奄美の秋の夜を盛り上げていました。
東京から訪れた20代の女性は「踊り方も丁寧に教えてくれて、みんなで一緒に祭りを楽しもうという雰囲気で観光客の私たちもすごく楽しめました」と話していました。
地元の40代の女性は「太鼓の音が聞こえると体がうずうずして楽しく踊ることができました。ふだん交流がない人とも輪を囲んで一緒に楽しめる場所なので、自分の子どもにも参加させて継承させていきたいです」と話していました。
「種下ろし」は集落ごとに来月上旬まで行われます。
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