沸騰したら、火を弱めてからあくを取る=いずれもベターホーム協会提供
好機を見逃さないよう、あくを取るまでは、鍋にふたをしません。煮汁にはうまみや栄養素も溶けていますから、取りすぎないようにしましょう。煮汁が少なめの料理では、所々多めにたまったあくを2、3カ所取ればいいそうです。 メッシュのお玉状の道具が便利です。取ったあくを、ぬるま湯ですすぎながら使います。キッチンペーパーを煮物の表面にかぶせて取り除く方法もありますが、煮汁も吸ってしまう弱点があります。 一方、野菜は種類によって(1)水にさらす(2)ゆでる、といった方法があります。いずれも栄養素をできるだけ損ねないよう、短時間で済ませることが、こつです。 水にさらすのはジャガイモやサツマイモ、ナス、ゴボウ、レンコンなど。ジャガイモやサツマイモは切ったらすぐ水にさらします。長くて5分ほどです。レンコンなどは、白さを保ちたい場合は酢水を使います。 ゆでるのは、あくの強いホウレンソウやシュンギクなどです。手早く作業できるよう、たとえばホウレンソウなら一度に大量にゆでるのではなく、1把の半量ぐらいずつ、茎から湯に入れ、再沸騰したら、すぐ水に取り出します。あくの強いホウレンソウはさっとゆでて水に取り出す
ただ最近は、野菜が品種改良され、あくが強くなくなってきています。あくを野菜の味わいと感じれば、好み次第でそのままにしても。また、ナスは油と相性が良く、天ぷらや炒めものなど油を多く使う料理に用いる場合は、水にさらさなくても気にならなくなるそうです。 (鈴木久美子)◆食の疑問 募集中
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