2023年度、小・中・高校で発生した児童や生徒の問題行動に関する調査結果がまとまりました。岡山・香川ともにいじめの認知件数などは過去最多。SNSに関するトラブルも指摘されています。
この調査は、文部科学省が全国の小・中・高校や特別支援学校などを対象に毎年、行っています。岡山ではいじめの認知件数が前の年度より1539件増加し8262件で過去最多となっています。冷やかしや悪口などを言われたり、遊ぶふりをして叩かれたり蹴られたりすることなどが多くを占めました。
このうち、生命や心身などに重大な被害が生じた疑いがあると認められた重大事態は18校で20件となっています。また、人やものに対する暴力行為は1266件と前の年度より240件増加しました。認知するいじめの増加によって子供同士の暴力が大きく増加しており、SNS間でのトラブルが暴力に発展するケースもあるということです。
(岡山県教育委員会人権教育・生徒指導課横山智康課長)
「いじめの重大化を防ぐためにいじめ見逃しゼロを目指し、いじめにつながる可能性のある行為を積極的に認知し組織で対応することの重要性について繰り返し指導するとともに、認知したいじめについては年度を超えても確実に解消していくよう学校や市町村教育委員会に粘り強く働きかけていきたい」
また不登校は前の年度より689人多い5391人で過去最多となっています。学校生活に対してやる気が出ない、生活リズムの不調、不安・抑うつの相談があったなどの回答が多くを占めています。
一方、香川でもいじめの認知件数は、前の年度より802件多い4661件で過去最多。暴力行為は、92件多い831件となりました。
また、不登校は前の年度より537人多い2771人でこちらも過去最多となっています。香川県教委は、「一人一人に寄り添って丁寧に対応していきたい」としています。
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