修学旅行生などに被爆地・ナガサキを案内する「平和案内人」の入団式が長崎市で開かれました。

長崎平和推進協会 中川正仁 事務局長
「全国から訪れてくる皆さんに長崎の被爆の実相、それから絶対に長崎を最後の被爆地にしないといけないという思いを伝えていただきたい」

「平和案内人」は長崎原爆資料館の展示の解説や、被爆遺構のガイドなどを行うボランティアです。

被爆者の平均年齢が85歳を超え、高齢化が進む中、長崎平和推進協会は被爆者の思いを後世に伝える人材を育てようと2004年から「案内人」の育成講座を開いています。

今回は5カ月間の研修を終えた27歳から83歳までの36人が新たに「平和案内人」となりました。

全員、被爆者ではありません。

北里弘美さん(60)
(どうして平和案内人に?)「還暦を迎えて、仕事も落ち着いて(原爆について)一から学んでみたいと」「長崎を訪れる人たち、長崎で学ぶ小中学生に絶対に核兵器をなくしていこうと伝えていきたいと思った」

最高齢の柏木茂紀さん(83)
「核を使おうとしている世の中、二度とこういうことがあってはならないというのを1人の平和案内人としてどう活動していくか、自分自身、肝に銘じた」

新たな平和案内人36人は5月1日から活動を開始します。

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