4月25日、宮城県内の学校給食で出された牛乳を飲んだ後、体調不良を訴える児童生徒が相次いだ問題で、仙台放送が自治体に取材したところ、その数は、少なくとも773人以上に上っていることが分かりました。一方で、製造した東北森永乳業と仙台市保健所は、学校から引き取った牛乳の検査を続けていますが、これまでに異常は見つかっていないということです。

この問題は、4月25日に、県内10の市と町の小中学校で、給食に提供された東北森永乳業が製造した牛乳を飲んだ児童と生徒から「味が変」などの訴えが相次いだものです。

仙台放送が牛乳が提供された12の自治体に取材したところ、仙台市で337人、岩沼市で129人など、30日午後4時の時点で、おう吐や腹痛などの体調不良を訴える児童生徒は、少なくとも773人以上に上っていることが分かりました。

この問題を受け、東北森永乳業は、25日から学校から回収した牛乳の検査を続けていますが、大腸菌の数などに異常はなく、人間の五感を活用する官能検査でも、味やにおいなどすべて正常ということで、これまでに原因は分かっていないとしています。

また、仙台市保健所でも、牛乳の微生物検査などを実施していますが、これまでに異常は見つかっておらず、体調不良を訴えた児童や生徒の便の検査を行うなどして、原因の特定を図りたいとしています。

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