今年(2024年)も初ガツオの季節がやってきました。小ぶりながらも赤身と脂身のバランスがよく味は上々です。
午前6時半。高知県中土佐町の久礼漁協です。およそ20人の仲買人のお目当ては、銀色に輝く引き締まったボディの「初ガツオ」です。土佐沖で4月初めごろからとれ始め、30日はいつもより多いおよそ6トンが水揚げされました。
Q、多い?
仲買人:
「そうやね。最近こんな感じでよくとれだしたね」
「そんなに脂がのってないけど結構おいしいですよ」
港の近くにある久礼大正町市場では水揚げされたばかりのカツオを早速さばいていました。田中鮮魚店の四代目、田中隆博社長です。
さばいたカツオを網にのせて火加減を調節しながら藁焼きにしていきます。
田中鮮魚店・田中隆博社長:
「やっぱよく(エサを)食べてよく走って北上している初ガツオっていうのは、赤身やけど焼くとジュジュジュっと脂が出る。その赤身の中に脂質を持っているっていう。そういうのに当たるとおいしい」
田中社長によると今年の初ガツオは去年に比べて「シマキリ」という小さいものが多く、身が引き締まっているそう。そのお味は?
中川果歩記者:
「すごくもちもちした食感で赤身なのですっきりしているんですが、脂身もあってカツオのうまみがすごく凝縮されていて美味しいです」
大型連休のなか旬の味を求めて県外からやってきた観光客も。
兵庫県から訪れた客:
「これ(カツオ)狙いにきました」
「カツオのタタキと刺身とアオリイカを」
「朝ごはん代わりに。今朝ごはんを抜いてきました」
田中鮮魚店・田中隆博社長:
「カツオといえば高知って言われるくらい、美味しいカツオが食べれるっていう意味ではおそらく日本一なので。そこをきちっと高知県じゅうでアピールできたら、カツオはカツオでもただのカツオじゃないと分かっていただければおそらくカツオは高知っていうふうになっていくんじゃないかなと思って」
初ガツオは6月いっぱい楽しめるということです。
初ガツオは臭みがほとんどないのも特徴で、田中社長によると刺身でニンニクと一緒に食べるとさっぱり、タタキは皮をさっとあぶって新タマネギを薬味にして食べるとおいしいそうです。
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