冬、雪への備えとしてそろそろろタイヤの交換をという方も多いと思います。
一方で、タイヤが外れる事故もこれからの時期に多くなる傾向があり、多くはタイヤ交換時の「不完全な作業」が原因です。タイヤ交換の注意点についてまとめました。
鳥取市内のタイヤ専門店。11月に入り、冬用タイヤへの交換作業が本格化しています。16日と17日の土日には、1日10台以上が交換に訪れたということです。
タイヤステーションダブリュー・若本修治社長:
「12月には冷え込んで来るので、11月の末から交換を終わらせておくほうがおすすめ」
雪が降るシーズンの直前は混み合うことが予想され、比較的依頼の少ない今の時期、早めに済ませるのがおすすめだということです。
客:
「早め。私は11月のこの頃に大体終わらすけどね」
一方、自分で交換する場合に気を付けなければならないのが、不適切な作業によるタイヤの脱落事故です。
国交省は、大型車から外れたタイヤが衝突した場合の衝撃の大きさを調べた実験の動画を公開しています。
時速60キロで走るトラックから外れたタイヤがベビーカーを押す人を直撃、頭蓋骨や肋骨などを骨折、全身に大きな衝撃が加わっているのがわかります。
国交省によると、タイヤの脱落事故は、冬用タイヤへの交換が始まる11月から増え始めるということです。大型車の場合、2023年度は全国で脱落事故が142件発生、このうち7割が冬用タイヤを装着する11月から3月までに起きています。
山陰でも2023年11月に浜田市で重傷事故が発生、人身事故も全国各地で毎年のように発生しています。
国交省は大型車に限らず普通車でも、タイヤを交換するときにボルト、ナットにゴミなどの付着や劣化がないか確認すること、また工具を使って適切な力での締め付け、タイヤ交換後、一定の距離を走行するたびに締め付け具合を確認することなどで脱落事故を防止できるとしています。
タイヤステーションダブリュー・若本修治社長:
「最近の車は、車ごとに規程のトルク値などが変わってきているので、お店の専門の道具を使いながら、タイヤ交換させていただければ安心かなと思います」
雪のシーズンはまもなく。まさかの事故を起こさないためにも、冬用タイヤへの交換は早い時期に適切な方法で行うことが大切です。
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