ひめゆり学徒隊として戦禍を生きのびた元学徒が、平和の大切さを伝えるため自身の体験を綴った書籍を出版しました。
石垣市出身の川平カツさんは、沖縄師範学校女子部に通っていた1945年、ひめゆり学徒隊として沖縄戦に動員され、沖縄陸軍病院南風原壕などで負傷兵の看護にあたり、その後捕虜となり収容所生活を送りました。
戦後は教師として38年間勤め上げ各地で平和講話を行ってきました。
東京で編集の仕事に携わる姪のいつ子さんが、沖縄戦の体験を執筆してほしいと依頼したことで書籍化に至り、18日、ひめゆり平和祈念資料館に寄贈されました。
ひめゆり平和祈念資料館普天間朝佳館長:
「戦争体験者が本当に少なくなっている中で、生存者の方がこのように記録をまとめるということは本当に大事なことだなと思いました。」「やっぱりカツさんしか分からない記憶というのがこの本にはあるなと思いました」
カツさんの姪で編集を手がけた川平いつ子さん:
「若い子たちに読んでもらって、昔はこうだったのかというのを少しでもわかってもらえればいいかなと思います」
書籍『ひめゆりの心 八重山の思い』は南山舎から出版されます。
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