寒くなってきたら食べたくなるミカン。

今まさに旬を迎えていますが、今年はある異変が起きています。

農家を緊急取材しました。

◆ミカン狩りに訪れた子供
「もうパンパンだ、見てパンパンだ」
「8個か9個くらい取れた」

福岡県宗像市にあるミカン狩り観光農園。

朝から子供たちがミカン狩りを楽しんでいますが、実はこのミカンにある異変が起きています。

農園の中を案内してもらうと…。

◆太陽園 安部洋一さん
「本当に少ない。(実が)なっている木がほとんどない状態。特に少ない。ゴツゴツして、日焼けていて商品にならない」

収穫の全盛期を迎えるはずのミカン。

実の数が少なくなっているほか、中には全く実が付いていない木もあるということなんです。

◆太陽園 安部洋一さん
「特に暑かった、今年の夏は。(暑さで)落下したのも要因。当然そうしたら実が少ない」

夏の猛暑の影響で不作の年となったミカン。

例年であれば12月末まで行っているミカン狩りですが、今年は11月24日で終了するということです。

◆太陽園 安部洋一さん
「就農して20年は経つけど、20年の中でも一番少ない。めげずにまた来年がんばる」

■ミカン不作で値上がりも

今年は数がとても少なく、まさに異常事態となってるミカン。

今回取材した宗像市の太陽園では通常、1本の木に50個くらい実が付くものが、中には全く実がつかなかったものもあるそうです。

数が少ないということで、全国的にもミカンの価格は上がっており、厚生労働省が19日に発表した11月のミカンの小売価格の全国平均は前年比で115%、太陽園でも1キロあたり50円の値上げに踏み切ったということです。

今年は私たちの食卓にミカンが並ぶことは減ってしまうかもしれませんが、実りの秋に感謝しながらいただきたいですね。

鄭重声明:本文の著作権は原作者に帰属します。記事の転載は情報の伝達のみを目的としており、投資の助言を構成するものではありません。もし侵害行為があれば、すぐにご連絡ください。修正または削除いたします。ありがとうございます。