北海道上川地方の高校で、書道部の顧問だった63歳の男性教師がコンクールに出す部員の作品を、自分が書いたものにすりかえて部員の名前で不正に出品したとして、停職2か月の懲戒処分を受けました。
北海道教育委員会によりますと、不正があったのは2020年8月ごろから2023年12月までの間に行われた全国規模や北海道規模など8つのコンクールです。
この高校から計93作品が出品されていましたが、このうち計22作品がすりかえられ、全国規模のコンクールを含め16作品が入賞などの賞に輝いていました。
2023年12月ごろ、あるコンクールの主催者から「高校生の書に見えないレベルのものが出品されている」などと学校側に連絡があり、不正が発覚。
当初顧問は、教育委員会の聞き取りに「間違って出品した」などと否定していましたが、その後、すりかえを認めたということです。
すりかえて出品された作品は、顧問が部員の手本となるよう高校生のレベルに合わせて書いたものだったということです。
発覚後に入賞を辞退した作品もあります。
顧問は「部活が活気がなく停滞気味だったので賞をとって活気づけたかった」などと話しています。
顧問は書道界でもベテランで、この高校では10年ほど部活を受けもっていました。
発覚後、顧問を外さたほか、北海道教育委員会は21日付で停職2か月の懲戒処分としました。
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