文部科学省は、全国の幼稚園や小中学校、高校の5歳から17歳までの子どもの健康診断の結果について一部を抽出して調査し、毎年公表しています。
昨年度の裸眼の視力が1.0に満たない子どもの割合は、
▽幼稚園が22.9%、
▽小学校が37.8%、
▽中学校が60.9%、
▽高校が67.8%でした。
ここ4年は新型コロナの影響で調査の時期が異なり、過去の結果と単純比較はできませんが、小学生と中学生の割合は、過去最悪だった前の年よりわずかに改善しましたが、ほぼ横ばいの状態でした。
また、高校生の割合も前の年より3ポイント余り改善したものの過去3番目の大きさで、子どもたちの視力の低下傾向が止まりません。
一方、虫歯については改善傾向が続いていて、虫歯がある子どもの割合は
▽幼稚園が22.6%、
▽小学校が34.8%、
▽中学校が28%、
▽高校が36.4%と、いずれも過去最小となりました。
子どもたちの視力の低下傾向について、文部科学省は「新型コロナが5類移行し、外出する機会が増えたことでわずかに改善した可能性があるものの、タブレット端末の利用など近くを見る作業が増えていて、注意が必要だ。30センチ以上目を離すなどのルールを子どもや保護者に呼びかけていきたい」と話しています。
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