行き場のない犬や猫を保護する団体「長崎ライフオブアニマル」が12月で15周年を迎えます。

動物の殺処分をなくしたいと続く地道な活動を通じて、ライフオブアニマルが保護したイヌを託された男性にお話を伺いました。

長崎市玉園町にある警備会社を訪ねると、人懐っこくてかわいらしい保護犬の推定7歳のメスのシェットランドシープドッグ、ヴィッキーが出迎えてくれます。

飼い主は長崎市で警備会社を経営する田崎相さん（28）です。

田崎さんは2年前、「長崎ライフオブアニマル」を通して、保護されていたヴィッキーを引き取りました。

田崎相さん
「どんな過去がヴィッキーにあるかは分からないが、なにかこう訴えてくるものがあって。この子と一緒に家族になれたら、これからの余生を楽しんでもらえるんじゃないかと」

飼い主が飼えなくなり、行き場がなくなったイヌやネコは保健所に持ち込まれ、これまで殺処分の対象となってきました。

地域ネコの取り組みやライフオブアニマルのように動物たちを保護し、新たな飼い主を見つける地道な活動が続けられ、長崎市ではここ10年以上、殺処分したイヌはゼロとなっています。

田崎相さん
「犬は本当にかわいくて、ペットショップで見るとかわいいと華やかさはもちろんあって癒しだが、本当にそうか、汚い部分や苦しみの方とか、そういう部分の方が多くて、そこに対して自分はフォーカスされていないと感じたし、自分が知らなかった」

田崎さんがヴィッキーを知ったきっかけはSNSでした。

そこで今度は田崎さんも動物の保護活動に関わり、次の飼い主につながるように、とSNSでの発信も始めました。

行き場のなくなったイヌやネコと新しい飼い主とをつないだ長崎ライフオブアニマルの15周年記念のイベントは12月1日に諫早市で開かれます。

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