政府は30年度までに女性管理職30%の目標をかかげている(写真はイメージ)=帝国データ提供

帝国データバンクが28日発表した全国「女性社長」分析調査によると、10月時点の企業の女性社長比率は前年比0.1ポイント増の8.4%と過去最高だった。1990年と比べ3.9ポイント上がったが、依然1割を下回る水準だった。

全国約119万社を対象に、女性が社長や代表を務める企業について分析した。女性社長比率は4年連続で過去最高を更新した。

業種別にみると、「不動産」が17.4%で最も高かった。次いで「サービス」(11.3%)、「小売」(11.1%)が続いた。最も低かったのは「建設」(4.9%)で、唯一5%を下回った。

女性社長の高齢化も進んでいる。年齢構成比は「60〜64歳」(13.6%)が最多だった。男性も含めた社長全体では、最も割合が高かったのは「55〜59歳」(15.0%)だった。

日本は女性活躍で主要国に遅れており、政府は30年度までに女性管理職を30%にする目標を掲げている。帝国データバンク情報統括部の旭海太郎副主任は「機運を高めるだけでなく、設備更新で女性が働きやすい職場を整えるなどハード面の取り組みも不可欠だ」と指摘している。

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