性や妊娠に関する正しい知識の普及や健康管理を促す「プレコンセプションケア」について、こども家庭庁は28日、普及促進のための有識者検討会を発足させた。妊娠・出産を希望する人やそのパートナーへの情報提供や相談体制のあり方を検討し、来春をめどにプレコンセプションケア支援の5カ年戦略を策定する。
この日の会合では若い世代や妊娠支援団体などへのヒアリングを実施。それに基づき、年齢と妊娠の関係や避妊、婦人科がん検診などについての知識の普及▽基礎疾患がある人への妊娠前の情報提供や月経関連症に関する相談支援のあり方――などを議論していく。また、医療機関や自治体、企業などでのプレコンセプションケアの提供促進に向け、相談対応やアドバイザー養成のためのマニュアル作成も進める。
プレコンセプションケアを巡っては、政府が都道府県窓口での相談支援事業、学校や保健所での専門家による教育事業などへの助成や、若者向けのオンライン相談サイトの運営などを実施。一方で、若い世代での認知度向上が課題となっており、今年の骨太の方針で5カ年戦略の策定などで普及を進めていくことが盛り込まれた。【堀菜菜子】
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