だんだんと暖かくなり新緑の季節を迎える中、“北限の茶どころ”として知られる新潟県村上市では5月2日、その新茶の摘み取りが始まりました。

2日7時すぎ、村上市の常磐園の茶畑で始まったのは新茶の摘み取りです。

【記者リポート】
「茶摘みの皆さんが摘んでいるのは、深い緑色をした親っ葉から出てきた若緑色の新芽です。こちらの新芽を皆さん、ベテランの技でテキパキと摘んでいきます」

【摘み手】
「うれしい。また今年もお茶を摘めるという楽しみが一つ」

【摘み手】
「青々としたこの芽を見ると、やっぱり気分がワクワクする」

摘み手も心待ちにしていた新茶は若々しい新鮮な香りと爽やかな渋みの中に広がるまろやかな甘みが特長となっています。

商業的な茶の産地としては全国で最も北に位置している村上市。

今年は3月の気温が低かったものの、4月中旬から下旬にかけて暖かい日が多かったことから芽の生育が早まり、摘み取りは例年より3日ほど早く始まったといいます。

【お茶の常盤園 矢部智弘 代表取締役】
「お茶の芽も伸びてきたし、いよいよだということで意気込んでいる。適度な芽もあったし、ツヤのあるいいお茶ができるんじゃないかと期待している」

品質は例年並みで、生産者は多くの人にその味わいを楽しんでもらいたいと話します。

【お茶の常盤園 矢部智弘 代表取締役】
「普段飲むお茶とは格段に違う、新茶の若々しい香りと味がある。ぜひ、普段飲まないという方もこういう時期に、本当に季節の旬のものですから味わってもらえればと思う」

この日摘み取られた約70kgの新茶は乾燥させたあと、形などを整え、4日から販売されます。

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