「あんぽ柿」は、柿を加工して作られる福島県の県北地方を代表する特産品のひとつで、とろりとした食感と濃厚な甘みが特徴です。

発祥の地とされる伊達市梁川町五十沢で農業を営む宍戸里司さん(72)の作業場では、1日当たり最大2000個のあんぽ柿を作っていて、生産の最盛期を迎えています。

あんぽ柿は、まず、収穫した柿の実を機械でヘタをとって皮をむき、1本のひもに20個結び付けたあと、乾燥を促し、鮮やかなだいだい色に仕上げるため30分ほど硫黄でいぶします。

そのあと作業場の2階につり下げて、ひと月ほど干すと完成です。

ことしは、気温の高い日が多かったため、柿は甘みが強く、色づきもよいということです。

出荷は、12月中旬ごろから始まり、例年並みの2万個から3万個を見込んでいるということです。

宍戸さんは「あんぽ柿は人工的なものを使っておらず、自然な甘さが特徴です。ことしは出来がよいのでいろいろな人に食べてもらいたいです」と話していました。

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