「健康のタネ」のコーナーで今回取り上げるのは「水虫」です。足の指の間がジュクジュクになるというイメージが強いですが、実はさまざまなタイプがあります。
   
水虫に詳しい、福井勝山総合病院の高橋秀典医師に話を聞きました。(※高橋医師のタカははしご高)
 
水虫とは、白癬菌というカビ(真菌)によって起こる皮膚の感染症です。体や手などにも感染しますが、8割以上が足への感染で、日本人の6人に1人が足水虫だと言われています。

「足だと、指の股に水ぶくれができたりジュクジュクしてかゆくなるタイプと、足の裏がやたらとガサガサしてくるタイプ、この2つに大きく分かれる」(高橋医師)
 
倉地アナウンサー:「足の裏がカサカサになるだけの水虫もあるんですか?」
医師:「あります」
倉地:「乾燥とはどう見分ける?」
医師:「水虫の菌がいるかどうか調べるしかない。見た目は結構区別がつかないことがある」
 
このカサカサタイプは、水虫とは気づきにくく、厄介なのです。
医師:「カサカサタイプはかゆくない。だから気づかない。」
倉地:「気づかないうちに菌をばらまいている?」
医師:「そうです!」

では、どのような場所でうつる可能性があるのでしょうか。
 
「不特定多数の人が裸足になるような場所。公衆浴場などに行って帰ってくると、ほぼ100%、足の裏に水虫の菌がついていると言われている。家の中で一番多いのは足拭きマットで、特に風呂の足拭きマット。さらにトイレのスリッパなど、みんなで共用するものは危険かもしれない」
 
ただ、足に菌が付着してもすぐに水虫になるわけではありません。予防するには▼不特定多数の人が裸足になる場所から帰ったら、足をきれいに洗うこと▼水虫に感染している家族とはバスマットやスリッパを共用しないことを意識しましょう。
 
そして水虫になると「なかなか治らない」というイメージもありますが、これにはある理由があると高橋医師は指摘します。

高橋医師:
「みんな治療を途中でやめてしまう。塗り薬の治療だと表面がきれいになったらそこでやめてしまう。そうすると実は角質の中に水虫の菌が生き残っているので、また症状が出てくる」
 
症状によって塗り薬や飲み薬で治療し、個人差はありますが、完治までに半年~1年かかるとされています。知らず知らずのうちに人にうつさないためにも、しっかりと治療を続けることが大切です。
 
「足の状態をこまめに見て、ジュクジュクしているところがないか、指の股がふやけていないか、やたらとガサガサしていないかを確認して、おかしいなと思ったら一度受診して、水虫かどうか確認してほしい」(高橋医師)

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