12月2日から「マイナ保険証」の本格運用が始まりました。マイナンバーカードを健康保険証として利用することができます。

これに伴って、健康保険証は新たに発行されなくなりますが、健康保険証が使えなくなるわけではなく、最長1年間は今までと変わらず利用可能です。

では今後、2つのカードがどのように運用されていくのか。マイナンバーカードを保険証として登録している人はマイナ保険証。そして、マイナ保険証を登録していない、もしくはマイナンバーカードを持っていないという人には、保険証の代わりとなる資格確認書が送られてきます。

ただ、マイナ保険証の10月時点の利用率は、全国で15.67%、秋田県内では15.29%と低い水準です。

マイナ保険証のメリットと医療機関の対応を取材しました。

秋田市の市立秋田総合病院には、2022年10月から顔認証付きのカードリーダー11台が設置されています。

実際にマイナ保険証で受け付けをしてみると、スムーズにできました。

速さのほかのメリットについて、市立秋田総合病院事務局医事課の米山英昭課長は「ほかの医療機関で処方された薬や健康診断の情報が共有できるので、患者にとっては、より良い適切な医療の提供を受けることができる」と話しています。

マイナ保険証を利用した場合、患者の同意があれば、過去に処方された薬などの情報が、別の病院を受診した際にも共有されます。

市立秋田総合病院では2日、外来診療で訪れた699人のうち、約3割にあたる200人がマイナ保険証を使いました。2日の利用率は28.6%で、11月の1カ月平均16.4%を大きく上回り、目立った混乱などもありませんでした。

米山課長は「現行の保険証がまだ使えるし、マイナ保険証、これから届くであろう資格確認書、患者の状況によって病院スタッフも万全の体制を整えないといけないことが一番の課題」と話しています。

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