自民党の武井俊輔衆院議員が2日、謝罪会見を行いました。
事の発端は、先月28日、SNSに投稿された書き込みです。
自民党・武井俊輔衆院議員のXから:「おはようございます。今日は朝から日南海岸を移動。高速が開通し、自動車が減りかなり快適になりました。最高のドライブルートです。ぜひお越しください!」
地元・宮崎県内で、秘書が運転する車の後部座席から撮影されたこの投稿。しかし、写真をよく見ると、スピード表示は91キロ。この道路は一般道で、制限速度は60キロと、31キロオーバーだった疑いがあります。
事務所の所長と会見に臨んだ武井議員。写真と投稿が自らのものだと認めたうえで、当時をこう振り返りました。
自民党・武井俊輔衆院議員:「こんなにスピードが出ていたのかと、大変、驚いた。大変、反省しているところ」
支援者が集まるスポーツの大会に応援のため駆けつける道中だったそうです。先月28日はといえば、衆議院補欠選挙の投開票日です。
自民党・武井俊輔衆院議員:「(Q.速度超過の認識はあった)補欠選挙の投票日ということで、さまざまやりとりをずっとしていて、没頭していて、全く気付きませんでした」
31キロオーバーに、全く気付かなかったといいますが、制限速度の方は、認識していたそうです。
自民党・武井俊輔衆院議員:「あの辺が(制限速度)60キロという認識は、何度も通っている道なのでありました。(Q.90キロは相当速い。スマホ撮影していたら気付くのでは)直前まで作業ずっとしていて、その後、ぱっと、一瞬で上げて、一瞬カメラを使って写真を撮ったと理解していますが、全く速度超過に気付かなかったのは、全くその通りです。(Q.秘書に“急げ”と指示は)特段、何か、それについて、移動はスケジュールを任せていたので。先ほどもお話した通り、私ずっと作業もしていましたので。秘書が、自分の判断で移動して、対応するのを信じてといいますか、そういうものと思っていた」
秘書は「次の行程があり、急いでいた」と、説明しているそうです。
武井氏は、大学卒業後、地元のバス会社に就職。その後、県議会議員などを経て、衆院選に初当選したのは、今から12年前です。派閥は、岸田派・宏池会でした。党内で“ハト派”の勉強会を立ち上げるなど、リベラル本流をうたう宏池会で、若手のホープと目されてきた人物でもあります。2022年には、岸田総理の下、外務副大臣に就任しました。
しかし、その1年前、当時の秘書が当て逃げ事故を起こしています。武井議員も乗っていたその車は、車検が切れ、自賠責保険に入っていませんでした。それ以前にも、秘書が飲酒運転をして、警視庁の車に衝突するなど、車のトラブルは、これで3度目です。
自民党・武井俊輔衆院議員:「自動車に関して、さまざまな形でご迷惑をおかけしてきたことは、大変、率直に反省しているところです。
議員活動は続けるとしています。問われる議員の法令順守。
自民党・武井俊輔衆院議員:「大変、国民の皆さまの目の厳しい状況であるにもかかわらず、結果として、このような形で、法令順守、足らざるところを惹起したことについては、大変申し訳なく思っています」
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