山形市の野草園では、ここでしか見ることのできない珍しいサクラが見ごろを迎え、訪れた人の目を楽しませていた。
3日、標高550メートルにある山形市の野草園は、春の植物を楽しむ多くの人でにぎわっていた。
雲一つない青空のもと、見ごろを迎えていたのが…。
(リポート)
「こちらが“世界でここだけしか見られない”と言われているミヤマカスミザクラです。白っぽい花びらが特徴的で日の光に照らされるととてもきれいです」
「カスミザクラ」と「ミヤマザクラ」が自然交配したミヤマカスミザクラ。
もともと野草園に自生していたものを職員が発見し、2012年に新種のサクラと認められた。
(山形市野草園・片桐遥都さん)
「花軸と呼ばれる茎の部分が枝分かれしている。この花の付き方はミヤマザクラの特徴を持っていて、花びらの形は先端が裂けている。これはカスミザクラの特徴」
また、花びらが白く、開花と同時に葉が付くのも特徴。
今年は去年と同じ4月27日に開花し、いま満開となっていて、訪れた人たちは写真を撮ったりしながら、新緑の中に咲く「ここだけのサクラ」をじっくり楽しんでいた。
(仙台から)
「テレビで見て、このサクラを見たいと思って来た。青空と、すごくきれい」
(市内から)
「普通サクラはピンク系。これは白系。世界で1つのサクラ」
(仙台から)
「交配は本当に珍しいことなのですごい。とにかくきれい。咲いているときに見られて良かった」
(山形市野草園・片桐遥都さん)
「例年、咲き始めや終わりがなかなか見えない中で、ミヤマカスミザクラが連休中に見ごろを迎えたので、ぜひ多くの方に足を運んでほしい」
ミヤマカスミザクラは、大型連休の期間中、楽しめそうだという。
また、ミヤマカスミザクラの片親・ミヤマザクラは今つぼみの状態で、間もなく咲きそうだった。野草園ではまだしばらくサクラが楽しめそう。
野草園は4日の「みどりの日」に無料開放される。
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