珠洲市で水道管の復旧作業を行うのが応援に駆けつけた名古屋市の水道局です。
地震の揺れだけでなく、液状化によって故障した水道管の修理を1月上旬から続けています。
名古屋市上下水道局 多和田力(たわだ つとむ)さん:
「通水の状況は珠洲市役所はじめ市街地の中心部には水はいきわたりつつある」
県の発表によると4月末時点で珠洲市内の断水は2320戸。
しかしこの日の作業で、市街地のほぼ全域で水道管の修復作業が終わったといいます。
しかし…
古矢博幸さん:
「ここにメーターがある。今止めている状態ですけど元栓開くと(メーターが)ぐるぐるぐるぐる回る」
母が住む珠洲市の住宅に荷物を取りに来た古矢さん。
断水が復旧していることを期待していましたが水は出ませんでした。
古矢さん:
Q音がしますね
「ここが漏水している、多分」
たとえ家の前まで水道が復旧していても、敷地内の水道管の修理は自己負担。
漏水箇所を調べようにも、専門の業者がいなければ探し出すことは困難を極めます。
そして、その業者は順番待ちです。
古矢さん:
「(水は)出しているけど出した分だけ出て行っている。漏水箇所を特定しないと正院地区はまともに水出しても無理。工事は終わったもののっていうことでしょうね。それが現実だと思いますよ」
名古屋市上下水道局 多和田力さん:
「宅内漏水は統計はとっていないが7割8割くらいのお宅の給水管が被災されている。直そうと思っても工事店自体も被災されていて宅内の工事をしてもらえず結局お宅では水の確保に困っている状態が続いている」
馳知事は、被災地の住民が市外の業者に頼んだ際、地元業者との差額分を国や県が負担できないか検討しています。
生活に欠かせないライフラインの「水」
この復旧が進まない限り、住民が安心して暮らすことはできません。
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