西鉄の天神大牟田線が4月12日、開業100周年を迎え、記念のラッピング電車の出発式が行われました。

午前11時過ぎ、西鉄の福岡駅のホームに入ってきた電車。

天神大牟田線の開業100周年を記念し、来年3月まで走行するラッピング電車です。

◆記者リポート
「ラッピング電車には西鉄の公式キャラクター『ガタンコ』と『ゴトンコ』がデザインされていて、車両の側面には天神大牟田線の全ての駅名が記されています」

◆見に来た人
「自分が小さい頃から乗っている電車の100周年の記念の日に息子と来られてとてもうれしいです」

◆見に来た人
「かっこよかった」

若いころから天神大牟田線をよく利用していた男性は、真夏のプラットホームの記憶を語ってくれました。

◆若いころから利用していた男性
「暑いから(駅員がホームで)水まきをする。バケツを持って、ひしゃくでまいていた。駅の向こう側のプラットホームまで(水を)まく。『すごいな、俺も(駅員に)なりたい』と思った」

今からちょうど100年前、1924年4月12日。

西鉄大牟田線は当時、九州鉄道として福岡ー久留米間から始まりました。

当時の福岡駅が立っていたのは、現在の福岡パルコの場所です。

その後、街の発展と共に線路は南に伸び、開業から15年後の1939年には、現在と同じ大牟田駅まで延伸しました。

1960年代の天神と現在の映像を比較すると、天神ビルは当時のまま変わりませんが、渡辺通りには路面電車が走っていて、その奥に当時の福岡駅が見えます。

西鉄は、1960年代から渋滞緩和と土地の有効活用のため、線路の高架化に取り組んできました。

今年3月には新たに「桜並木駅」が開業。

開業当時の19駅から、今では50駅に増えました。

◆西鉄 鉄道事業本部 松藤悟 本部長
「地域の活性化に力を入れているところです。今後100年に向けても、総合力を発揮しながら、沿線の発展の役に立てれば」

開業から100年を迎えた天神大牟田線。

西鉄は、公共交通機関のみならず、新しい街作りを担う地元企業として、次の100年に向けて新たなスタートを切ります。

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