幼い命が犠牲となる痛ましい交通事故を防ごうと、北海道江別市の保育園で交通安全教室が開かれました。
講師は3人の“おじさん”警察官です。異色の講師が登場のワケとは?
江別市の「わかば保育園」で、約90人の園児が参加して開かれた交通安全教室。講師は江別警察署の50代の男性警察官3人で結成されたチーム「オッ3」です。
「赤は『止まれ』ですね」(チーム「オッ3」)
子どもが被害にあう交通事故が後を絶ちません。
4月には岩見沢市で遊具で遊んでいたとみられる3歳の女の子が、ワンボックスカーにはねられて死亡。
北海道では過去5年間で交通事故により5歳以下の子ども7人が犠牲となり、470人がケガをしています。
交通安全教室では園児たちがワゴン車の前を歩いて、運転する人から自分たちの姿が見えない“死角”を実際に体験しました。
「あの黄色いテープわかるかな? あの中で遊んだりしないでください」(チーム「オッ3」)
かつて江別警察署には、子どもたちが親しみやすいようにと女性警察官3人で啓発活動をしていたチーム「OKA3」(おかあさん)が存在しました。
その解散後、地域からの要望で結成されたのがチーム「オッ3」です。
「優しく丁寧にわかってもらうために講話している。試行錯誤して『オッ3』のポーズを決めた。小さい子どもが一人でも犠牲にならないよう、おじさんの力で交通死亡事故を抑止したい」(江別警察署「オッ3」森利口 尚弘さん)
交通安全教室には、この日で3回目の出動でした。
「おもしろかった。(車に)ひかれないようにしようと思った」(参加した園児)
子どもたちの尊い命を守るため、チーム「オッ3」は活動を続けます。
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