秋田県大仙市の小学生が地域に伝わるサケ漁を学び次の世代につなげようと、楽しみ・味わいながら理解を深めた。
「大きくなって帰ってきてね!」と児童たちの元気な声が響いた大仙市花館を流れる玉川の河川敷。明治時代からサケ漁が盛んな地域だ。ここ15年で平均4637匹取れている。
この伝統を学ぼうと12日、地元の小学校4校の児童121人が、大きさ5センチほどのサケの稚魚、約8万匹を放流した。
サケは10日ほどで海に出て、そこから約4年で成長して戻ってくる。児童は、サケが一匹でも多く帰ってくるよう願いを込め、「元気に戻ってきてね」と声をかけていた。
児童は「放流は楽しかった。元気に育ってほしい」「大きくなってきてほしい」などと話していた。
放流は毎年の事業だが、地元で取れたサケが一体どのように使われるのか、大仙市が初めて考案したのが給食のアレンジレシピだ。
「サケ餃子」に使われているのは、ひき肉8割、サケ2割とのことだが、サケのさっぱりとした食感と風味はしっかり楽しめる。
「おいしかった。サケの味やにおいがした」「サケの赤ちゃんがこんなに大きくなるんだと思いながら食べた」と感想を話した児童たち。体験と食を通じて、地域文化への学びを深めていた。
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