山形市の野草園では、ここでしか見ることのできない珍しいサクラが見ごろを迎え、訪れた人の目を楽しませていた。

カスミザクラとミヤマザクラが自然交配

5月3日、標高550メートルにある山形市の野草園は、春の植物を楽しむ多くの人でにぎわっていた。

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雲一つない青空のもと、見ごろを迎えていたのが、“世界でここだけしか見られない”と言われているミヤマカスミザクラだ。白っぽい花びらが特徴的で日の光に照らされるととてもきれい。

「カスミザクラ」と「ミヤマザクラ」が自然交配したミヤマカスミザクラ。もともと野草園に自生していたものを職員が発見し、2012年に新種のサクラと認められた。

山形市野草園・片桐遥都さん:
花軸と呼ばれる茎の部分が枝分かれしている。この花の付き方はミヤマザクラの特徴を持っていて、花びらの形は先端が裂けている。これはカスミザクラの特徴。

また、花びらが白く、開花と同時に葉が付くのもミヤマカスミザクラの特徴だ。

「ここだけのサクラ」を堪能

2024年は2023年と同じ4月27日に開花し、5月3日現在満開となっている。

訪れた人たちは、「テレビで見て、このサクラを見たいと思って来た。青空と、すごくきれい」「普通サクラはピンク系。これは白系。世界で1つのサクラ」「交配は本当に珍しいことなのですごい。とにかくきれい。咲いているときに見られて良かった」などと話し、写真を撮ったりしながら、新緑の中に咲く「ここだけのサクラ」をじっくり楽しんでいた。

例年、咲き始めや終わりがなかなか見えない中、ミヤマカスミザクラが連休中に見ごろを迎えたとのことで、「ぜひ多くの方に足を運んでほしい」と山形市野草園・片桐遥都さんは話す。

ミヤマカスミザクラは、大型連休の期間中、楽しめそうだという。

また、ミヤマカスミザクラの片親・ミヤマザクラは今つぼみの状態で、間もなく咲きそうで、野草園ではまだしばらくサクラが楽しめそうだ。

(さくらんぼテレビ)

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