岩手県北上市は市内の橋の耐震補強工事の設計業務をめぐり、業者の偽装が発覚したと5月14日に発表しました。
国の交付金が使われているため、市は委託業者に損害賠償を求める方針です。
増子智絵美記者
「あちらが生活道路に使われている橋です。耐震補強工事を予定していましたが、設計に偽装があったということです」
北上市は14日、JR東北本線をまたぐ大堤跨線橋の耐震補強設計業務を委託した一関市の一測設計について、図面などに偽装があったと明らかにしました。
これは2024年1月からJRと工事について協議するなかで明らかになったもので、落橋を防止するシステムの構造図が別の橋の図面になっているなどの偽装があったということです。
市は業者から「設計が間に合わなかった」と説明を受けていますが、1800万円の委託額のうち半分は国の交付金を活用しているため、返還を求められる可能性があるとして損害賠償を請求する方針です。
これについて一測設計の藤原勝広代表取締役は、めんこいテレビの取材に対し「原因究明と再発防止に努め、賠償についても真摯に受け止め対応したい」とコメントしています。
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