全日本空輸(ANA)の客室乗務員(CA)3人が今春、秋田県のローカル鉄道、秋田内陸縦貫鉄道(北秋田市)にスタッフとして加入した。多様化する利用者のニーズに新しい視点で取り組んでもらおうと、同社がANAの兼業制度を活用する形で採用。空路と鉄路の二刀流で「秋田の魅力を発信したい」と意気込んでいる。
地元の秋田県潟上市出身の児玉愛さん(38)と神奈川県出身の原真里奈さん(31)は4月、イベントなどを担当する総務企画課企画係に配属された。東京都出身の廣田華帆さん(26)は13日に辞令を受け、秋田内陸線の観光アテンダントとして列車に乗務する。
いずれもCAとしての業務を続けながら、秋田内陸縦貫鉄道の嘱託社員として月8日程度勤務する。児玉さんは「いずれは秋田に戻りたいと思っていたが、兼業制度で戻り、地域貢献できるのがうれしい」と笑顔を見せた。原さんと廣田さんも「沿線の美しい景色や、おいしい食べ物を発信し、誘客に結びつけたい」などと語っている。【田村彦志】
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