山形・川西町出身の劇作家・井上ひさしさんの書斎が町内の施設に再現された。生前愛用していた机や文房具が残る書斎は、4月13日から一般に公開される。
数多くの作品がこの“書斎”で生まれた
井上さんの書斎は、川西町が町内の文化施設「フレンドリープラザ」の開館30年を記念し、プラザ内にある「遅筆堂文庫」の一角に再現した。
この記事の画像(6枚)神奈川・鎌倉市の自宅にあった書斎の机周りが柱や窓を含めて実物そっくりに再現され、置かれた文房具や机・820冊に及ぶ蔵書はすべて自宅から運び込まれた。
このうち、机は鎌倉に居を構える前から40年近くにわたって愛用していたもので、愛煙家の井上さんらしく、たばこを落として焦がした黒い跡が残る。また、引き出しには直筆のメモが残されている。
遅筆堂文庫・阿部孝夫館長:
けっこう再現度は高いと思う。十分に鎌倉の自宅に行った気分を味わえる。「ここでいろんな作品ができたのか」と思えば、次の自分につながっていく。井上ひさしさんの思いが、この場所から次へつながっていけばと思う
今回再現された書斎は13日から一般に公開され、14日には井上さんの業績をしのぶ「吉里吉里忌(きりきりき)」がフレンドリープラザで行われる。
(さくらんぼテレビ)
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