迷惑な竹を食べて活用という活動です。長野県飯田市のNPO法人が放置された竹林から「メンマ」を作り、売り上げを活動に生かしています。先日の大型連休では県外の学生も参加しました。


釜茹でされているのは…実は竹をカットしたもの。

試しに食べてみると…。

男性:
「おいしい。歯応えが良くて味がぐっと口に広がる感じがします」

これを塩漬けにして「メンマ」にします。

放置された竹林を整備し、食品として販売する「一石二鳥」の取り組みが飯田・下伊那で進められています。


取り組んでいるのはNPO法人「いなだに竹Links」。年に3回ほど、放置された竹林の手入れをしています。

この日はボランティア団体の協力で東京や神奈川の大学生26人も参加しました。


種類は飯田・下伊那に多い「モウソウチク」で固くなる前の1、2メートル程になった「幼竹」を切り出します。

竹は繁殖力が強く根が浅いため、放置すると他の植物の生育を妨げ、土砂災害も起こりやすくなります。

こちらの竹林は地権者が高齢で、手入れが行き届いていませんでした。
参加した学生は…

埼玉県から:
「竹の本数がすごいなと感じるのと、作業する上で足場の悪さで、これは学生が元気だからいいけど、学生がいない地域の方々だけとなると大変だなというのはすごい感じます」

この日は3時間ほどで1トン近く切り出しました。


切った竹は皮を向いて、長さ7センチほどにカットします。

カットしたら1時間ほど茹でて灰汁を抜きます。


学生が茹でた竹を試食―。

学生:
「普通のメンマと違って食感がサクサクしてるし、かみごたえをすごく感じる」

これを1カ月ほど塩漬けして、味付けをすればメンマに!3年前から「いなちく」の商品名で販売し、NPOの活動に充てています。

厄介者の竹が資金源の食材に…。
この日、切り出した分は来月下旬ごろから、市内の土産店などで販売される予定です。

「いなだに竹Links」曽根原宗夫代表:
「地域にある食材として捉えてもらうのは、大切なことではないのかなと。食べなきゃどうしようもないんですよね、食べましょうと思います」

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