リニア中央新幹線のトンネル掘削工事が進む岐阜県瑞浪市内で、井戸などの水位低下が確認された問題を受け、JR東海は22日、トンネル内で水が湧き出るのを低減させるための薬液注入作業の様子を公開した。

 薬液の注入作業は20日に始めた。ドリルを使って、トンネル内に薬液を注入するための穴を開け、鋼管を挿入した後、薬液を注入した。

 トンネル工事が近くで行われている瑞浪市大湫(おおくて)町では井戸やため池など14カ所で水位の低下が確認されている。

 JR東海は「(水位低下は)工事の影響による可能性が高い」(丹羽俊介社長)として、水位が低下した水源の代わりとなる井戸の設置などの対策工事を進めている。(寺西哲生)

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