定額減税の給与明細への明記、総理の真意はどこにあるのか。
国会で追及です。
■従業員7人の町工場でも悲鳴
この記事の写真は16枚 長沢ベルト工業 経理担当者「全然、ほんと分かんない」
「余計な手間がかかって、ほんとに ほんとに大変です」
「本当に大変です」
混乱の原因は、6月から始まる1人年間4万円の定額減税。
政府のこだわりは、減税された金額の給与明細への明記です。
「給与明細への明記は義務ですか?」 岸田文雄 総理大臣
「給与明細での義務的記載事項として定めております」
■「何の価値も生み出さない事務負担」辻元議員
歯科医院経営Q.明細への記載義務 経営者としては?
「はっきり 非常に面倒くさい」
「非常に煩雑ですよね」
そもそも、その人の収入や扶養家族の有無、人数によっても減税額は変わります。
給与計算ソフトを使っている場合は更新も必要になります。
「減税することで我々の負担が増えるのは、意味がよくわからない」 会社経営
「ちょっと困ってはいます」
「全体的に見れば業務は増える」 立憲民主党 辻元清美 参院議員
「こうした何の価値も生み出さない事務負担が、日本の民間の競争力を損なっていることに気づいていないのだろうかとかね」 立憲民主党 辻元清美 参院議員
「手間を増やされた恨みの方が深く刻み込まれるだろう」
「こんな声あふれていますよ」 岸田文雄 総理大臣
「負担が生じることは承知しているが、明記することが政策効果を国民の皆さんに周知徹底する、周知して知っていただく、こういったことにおいて効果的であると」
■「だったら4万円よこしてよ」経理担当者のつぶやき
従業員7人の町工場。
長沢ベルト工業 経理担当者「あ!扶養まで関係するんだ?」
経理担当者の席からは、こんなつぶやきが聞こえてきます。
長沢ベルト工業 経理担当者「すごい手間じゃん」
「だったら4万円よこしてよ、こっちに」 長沢ベルト工業 経理担当者
「それが一番、手っ取り早くないですか」
「給付すればいいのに」 長沢ベルト工業 長澤猛臣 代表
「手間を考えると逆に作業が増えちゃう」
「作業分で4万円分は飛んじゃう」 立憲民主党 辻元清美 参院議員
「あなた減税してあげたわよと、わざわざ宣伝するようなものですか?」 岸田文雄 総理大臣
「これは政府として当然のことであり、国民に発信を強めていく、しっかりと行っていきたい」
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