2029年度に岩手県奥州市に開設される予定の新医療センターについて、5月23日、市と市民などが意見交換を行う懇話会が開かれました。
会では分娩機能の設置を求める意見などが出されました。

23日の懇話会には、公募で選ばれた市民など13人の委員が参加しました。

奥州市が整備を進める「新医療センター(仮称)」は、水沢公園陸上競技場とその周辺を最適地として、2029年度の開設が予定されています。

病床数は80床の予定で、老朽化した総合水沢病院の機能を移転するほか、幅広い症状を診療する「総合診療科」を設ける方針で地域医療の拠点として期待が持たれています。

23日は市内に出産できる施設がない中で、設置されない方針の分娩機能について意見が出されました。

委員
「地域に必要な医療を展開するなら、周産期医療はやはり必要」
「分娩施設や設備を設ける想定の上でハコモノを作っていただきたい」

これに対し市は「医師の確保が困難」とした上で「確保できたとしても少数であれば、安心して出産ができない」との見解を示しました。

この懇話会は、2024年度あと2回開かれる予定です。

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