8年ぶりの選挙戦となった広島県府中町長選が26日、投開票され、無所属新顔で前町議の寺尾光司氏(65)が、無所属新顔の他の4氏をおさえ、初当選を果たした。当日有権者数は4万2155人。投票率は37・71%(前回34・45%)だった。
寺尾氏は当選を決め、「地域のネットワークの強さが示された。さらに安定した町にしていきたい」と抱負を述べた。
かつて町の生活環境部長や総務部長、消防長を務めた寺尾氏は、「町職員38年の知識と経験を生かす」と訴えてきた。活力ある持続可能なまちをめざして「生活基盤」「福祉・子育て・健康」など六つのステップアップを掲げて支持を求めた。
自民、公明、連合広島を始め、現職の佐藤信治町長(70)からも推薦を得た川上翔一郎氏(37)は伸び悩んだ。21日の出陣式には、岸田文雄首相の長男の翔太郎氏も応援に駆けつけていた。
次の衆院選の区割り変更で、府中町は岸田首相の選挙区の広島1区に加わる。
確定得票は、寺尾光司氏6242票▽川上翔一郎氏3385票▽松本真明氏3057票▽二見伸吾氏2120票▽角田明広氏873票。(編集委員・副島英樹)
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